2019年3月19日
ミンダナオ中部以西は渡航中止勧告、マニラは十分注意
日本外務省は、3月18日、フィリピンについての海外安全情報(危険情報)の内容を更新した。危険度は以下の様に、これまでの継続となっている。
<地域別危険度>
・ミンダナオ地域の中部以西(周辺海域を含む)
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)
・パラワン州南部(プエルトプリンセサ市以南地域)及びミンダナオ地域の中部以東(但し、カミギン州、ディナガット・アイランズ州、カガヤン・デ・オロ市、ダバオ市及びジェネラル・サントス市を除く)(周辺海域を含む)
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)
・上記地域以外のマニラ首都圏を含む全地域
「レベル1:十分注意してください」(継続)
ポイントとして、以下の様に記載されている。
・主に、ミンダナオ地域のレベル3(渡航中止勧告)発出地域では、イスラム過激派組織による爆弾テロ事件や身代金目的の誘拐事件等が多発するなど不安定な治安情勢が続いている。これらの地域には目的の如何を問わず渡航は止められたし。
・フィリピンでは、南部の地域とマニラ首都圏の状況は異なるが、フィリピンを含む全土において引き続きテロの脅威がある現下のテロ情勢を踏まえ、フィリピン政府は、全土で国家非常事態宣言、ミンダナオ地域全域に対して戒厳令をそれぞれ発出している。
また、地域別情勢において、マニラを含むルソン島については以下のように記載されている。
・日本人の殺害被害が毎年発生している(2014年7名、2015年2名、2016年2名、2017年1名及び2018年2名)。そのほか、強盗(タクシー強盗、睡眠薬強盗を含む)、窃盗、詐欺、恐喝(警官の制服を着用した2~3人組によるものを含む)等の被害に遭う日本人が後を絶たない。
・マニラ首都圏においては、過去に爆発物・手榴弾が爆発する事件、爆発物を積載した車両が摘発される事件、路上で爆発物が発見される事件などの爆弾関連事件も発生している。また、銃器を使用した車両強奪事件、金融機関、商業施設への強盗事件が発生し、駆けつけた治安当局との間で銃撃戦になる例も発生している。
なお、詳細は日本外務省の海外安全ホームページに掲載されている。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2019T030.html#ad-image-0(19年3月18日の日本外務省発表より)。