【フィリピン経済ニュース】第1四半期の財政赤字、15%減の2,709億ペソ
2023年5月3日
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プライマリーバランス赤字は23%減の1,289億ペソ
フィリピン財務局は5月2日、2023年3月の財政収支が2,103億ペソの赤字となり、前年同月から赤字が12%拡大したと発表した。歳入が前年同月比12%減に対し、歳出が3%減にとどまった結果を反映している。第1四半期(1月-3月)累計では、2,709億ペソの赤字となったが、前年同期から15%縮小した。
3月の歳入は前年同月比12%減の2,587億ペソ。そのうち、内国歳入庁(BIR)は17%減の1,410億ペソ、関税局(BOC)は14%増の803億ペソ。非税収の財務局(BTr)は55%減の149億ペソ、その他収入が32%増の220億ペソであった。一方、3月の歳出は3%減の4,689億ペソ。うち、利払い額は10%増の609億ペソ、歳出全体の約13%を占めた。
第1四半期の歳入は前年同期比4%増の8,187億ペソ。そのうち、内国歳入庁(BIR)は0.5%増の5,052億ペソ、関税局(BOC)は13%増の2,138億ペソ。非税収の財務局(BTr)は20%減の390億ペソ、その他収入が59%増の601億ペソであった。一方、歳出は1%減の1兆0,896億ペソで、うち利払い額は5%減の1,420億ペソ、歳出全体の約13%を占めた。
歳出から歳入と利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、3月は1,494億ペソの赤字となり、前年同月の赤字からは13%拡大した。3カ月間では1,289億ペソの赤字となり、前年同期から赤字が23%縮小した。
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