2位ビスタランドのビリャール氏:フォーブス誌
米国フォーブス誌アジア版が、フィリピン富豪番付トップ50(2019年版)を発表した。
2019年フィリピン富豪番付首位は、SMグループのシー兄弟で純資産額172億ドルとされた。2018年までフィリピン最富豪は11年連続でSMグループ創始者のヘンリー・シー氏となっていた。そのヘンリー・シー氏が今年1月に死去、遺産を引き継いだ子息や子女、すなわちシー兄弟がトップの座を引き継いだ。SMグループは、小売・金融・不動産を核とするコングロマリットであり、中核企業SMインベストメンツ、SMプライムホールディングス、最大行BDOユニバンクなど有力上場企業を有している。
富豪番付第2位は、元上院議員でビスタランドグループの総帥であるマニュエル・ビリャール氏でその純資産額は66億ドルで一昨年の16億5,000万ドル、昨年の50億ドルから大幅増加している。これは、傘下の墓地開発企業であるゴールデン・ブリア(旧社名:ゴールデン・ヘブン)の株価急騰したことなどによる。
第3位はJGサミット名誉会長のジョン・ゴコンウェイ氏。その純資産額は53億ドルで前年の44億ドルを20%上回った。格安航空最大手セブ・パシフィック航空の株価が回復したことなどが寄与したようだ。
以下、第4位が港湾業務企業ICTSIやカジノリゾート ソレアの運営企業ブルームベリーの総帥エンリケ・ラソン氏(純資産額51億ドル)、第5位がアヤラグループ総帥のハイメ・ソベル・デ・アヤラ氏(純資産額37億ドル)、第6位がフィリピン航空(PAL)大株主であるルシオ・タン氏(36億ドル)、第6位がジョリビー・フーズ会長のトニー・タン・カクティオン氏(30億ドル)、第8位がサンミゲル社長のラモン・アン氏(28億ドル)などと続く。