2025年9月16日、マカティ・サルセドビレッジに店舗を構える Ikomai で、名古屋の発酵食文化を紹介する特別イベントが開催されました。本イベントは、中部国際空港セントレアと地域ブランド共創室の共催によって実現したものです。
中部国際空港セントレアは、「名古屋の発酵文化は、単なる味わいだけでなく、伝統と職人技でもあります」とコメント。また、「料理人やメディア関係者の皆様に、マニラでこの文化を直接体験していただけることを大変嬉しく思います」と述べました。

今回のイベントの中心となったのは、百年にわたり味噌煮込みうどんを極め続けてきた名古屋の老舗「山本屋大久手」です。1925年の創業以来、自然素材の繊細なバランスと時間を重ねて完成する発酵の技を守り続けてきました。当日は、料理人の青木裕典氏と青木晃佑氏による、うどん作りの実演が行われました。


会場には、「LTB Philippines Chefs Association」のメンバーをはじめとする参加者が集い、自らうどん作りに挑戦。参加者の中には、BGCのレストラン「Liyab」の料理長Oye Panganiban氏や、「Lyceum of the Philippines University(LPU)」のパティシエJulius Dedala氏の姿もありました。
Chef Julius Dedala (左) と Chef Oye Panganiban(右)
Panganiban氏は、「とても勉強になりました。私たちは蕎麦などの日本の麺には慣れていますが、材料や作り方についてさらに知識を得ることができて良かったです」と話しました。一方、Dedala氏は、「とても楽しい体験でした。パスタ作りの経験はありますが、日本式のうどん作りは初めてで新鮮でした」と感想を述べました。


うどん作りの後には、八丁味噌、たまり醤油、白醤油、みりん、酢、酒など、名古屋の発酵食品や調味料が紹介されました。

Miso-Nikomi Udon

Salmon Sinigang in Miso

Grilled Pork Adobo
続いて行われた試食会では、フィリピン料理と日本料理を組み合わせ、発酵食品の奥深い味わいを体験できる多彩なメニューが登場。味噌煮込みうどんをはじめ、八丁味噌を使った「Salmon Sinigang in Miso(味噌仕立てのサーモンシニガン)」、たまり醤油を使った「Grilled Pork Adobo」、白醤油で仕上げた「Fried Pork Adobo(フライドポークアドボ)」、九重味淋を使った手羽先のほか、まぐろやサーモンの刺身が提供されました。旨味あふれる味噌のスープから、じっくり熟成させた繊細なソースに至るまで、どの料理にも発酵の力が活かされ、素材の魅力を最大限に引き出されていました。
今回のイベントを通して、発酵技術が現代フィリピン料理に与える可能性が探求され、新たな食文化の融合への可能性が示されました。名古屋の発酵食品に関するお問い合わせは、Ikomaiまでご連絡ください。
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画像:フィリピンプライマー撮影



























