新型コロナウイルスの拡大をうけ、初めてコミュニティー隔離措置が講じられて約3ヶ月が経過しました。フィリピンでは経済活動の再開に向けて、徐々に街が動き始めています。そこで今回は「New Normal(ニューノーマル)」と呼ばれる新しい生活方式で適応される様々なルールについてご紹介します!
ニューノーマルとは?
フィリピンの省庁間タスクフォース(IATF)が5月22日に発行したコミュニティー隔離措置に関するガイドラインによると、ニューノーマルとは「感染症の大流行が落ち着いた後、病気自体が完全に根絶されるまでに導入される新しい生活習慣のこと」。
大規模な集会が禁止されるなど人とのコミュニケーションが制限され、感染症の流行を防ぐために様々な規制がかかります。
これまでフィリピンでは新型コロナウイルスの流行の度合いに応じて、それぞれの地域を4つの隔離措置(ECQ、MECQ、GCQ、MGCQ)にわけて感染拡大を防止してきました。
現在首都圏マニラでは三段階目のGCQが講じられています。ニューノーマルは四段階目のMGCQが終了した後の新しい生活様式を示します(詳細はこちら!)。
GCQでは公共交通機関の運行が部分的に再開されたほか、15日からはレストランでのイートイン営業も部分的に承認されました。MGCQではジムやエンタメ施設、観光施設も部分的に再開される予定です。
ニューノーマルの日常生活では何が変わる?
外食
IATFのガイドラインやフィリピン観光省(DOT)の発表によると、レストランやファーストフード店での飲食(ダインイン)は通常の50%の席数で営業が再開されます。また席の間隔を一定数保つなど、ソーシャルディスタンスの遵守が求められています。
交通
フィリピン運輸省(DOTr)の発表によると、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため、公共交通機関の利用人数が引き続き制限されます。また運賃のオンライン決済の導入や公共交通機関専用レーンの設置、従業員や生徒のためのシャトルバスサービスの確保のほか、自転車の利用も推奨しています。
職場
IATFのガイドラインによるとすべての業種で通常通りの営業が認められます。一方でマスクの常時着用やソーシャルディスタンスの遵守のほか、エレベーターの利用人数の制限などが求められています。
公共の場
フィリピン保健省(DOH)は新型コロナウイルス感染予防のために、常時マスクの着用を規定しています。また手洗いや咳エチケットの徹底、ソーシャルディスタンスの遵守が求められており、大規模な集会などは禁止される見通しです(詳細はこちら!)。
買い物や美容サービス
IATFのガイドラインによると、モールでのイベントの開催や大規模なセールは禁止される見通しです。また入店時には引き続き人数制限が行われます。サロンや美容室、娯楽施設やフィットネスは通常の50%での営業が認められる予定です。
教育機関
フィリピン教育省(DepEd)やIATFによると、初等教育などの基礎教育機関の新学期は8月24日から開始され、2021年4月30日に年度の授業が終了する見通しです。 対面に限らず、オンラインでの授業も推奨されています。
旅行
フィリピン観光省 (DOT) は安全性を第一に考えたうえで、国内の観光需要の再興に注力したいと言及しています。すでにフィリピン政府は6月16日から西ビサヤ諸島のボラカイ島の観光業再開を承認しています。
支払い
現金での支払いを避けるため、フィリピン政府はキャッシュレスの利用を推奨しています。銀行のオンラインバンクシステムのほか、GCashやPayMaya、GrabWalletなどで簡単にオンライン支払いが可能です。今後は公共交通機関などでもキャッシュレスの導入が進められる見通しです。
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