JETROフィリピンは11日、フィリピン中央銀行(BSP)が公表した国際収支についての情報を発表しました。
3月の国際収支は4億4,800万ドルの黒字
フィリピン中央銀行(BSP)は6月1日、3月の国際収支が4億4,800万ドルの黒字で、前年同月(6億2,700万ドルの黒字)から1億7,900万ドル、前月(8億3,900万ドルの黒字)から3億9,100万ドル、それぞれ国際収支が悪化したと発表した。
フィリピンの国際収支は2019年7月以降、黒字を継続していた。しかし、2020年に入り、政府が外貨建て債務の返済を行ったことに加えて、米国とイランの地政学的な緊張が高まったことや、1月中旬にマニラ近郊のタール火山の噴火活動が活発化したことによる影響から、海外機関投資家がポートフォリオ投資を引き揚げたことで、7カ月ぶりに赤字を記録(2020年3月10日記事参照)。その後、3月に入り新型コロナウイルスの国内感染拡大が本格化したことなどが影響し、第1四半期(1~3月)の国際収支は6,800万ドルの赤字となり、前年同期(37億9,700万ドルの黒字)から大きく悪化した。
一方でフィリピンの支払能力は、「新型コロナウイルス問題」が本格化した3月も、引き続き安定している。3月末時点の総外貨準備高(GIR)は国全体の輸入額の7.9カ月分、短期対外債務の5.3倍に相当する888億6,000万ドルとなった。
(坂田和仁)
(フィリピン)
出典:JETROフィリピンビジネス短信
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