JETROフィリピンは21日、2021年度予算案についての情報を発表しました。
2021年度予算案が下院を通過
フィリピン下院は10月16日、2021年度(1~12月)予算案を承認した。予算額は4兆5,060億ペソ(約9兆9,132億円、1ペソ=約2.2円)で、前年度比9.9%増となる(添付資料表参照)。予算管理省によると、2021年度の財政収支は前年度比3.6%減の1兆7,496億ペソの赤字で、この赤字額はGDPの約8.5%に相当する。予算案は今後、上院の審議、両院間の調整、大統領の承認を経て、2020年内に成立する見通し。
歳出の内訳を性質別に見ると、約半分を地方交付金や利払いなどの維持運営費が占める。人件費も29.2%で、新型コロナウイルス対策による人員増や公務員給与改革で増加した。残り21.1%を占める事業費の多くは、インフラ整備など投資的な支出に充てられる。
部門別に見ると、教育や保健などを含む社会サービスが前年度比11.3%増で全体の36.9%、次にインフラ整備などの経済サービスが前年度比12.3%増で同29.9%、国内の安全や秩序を確保する活動に充てられる一般公共サービスが前年度比3.0%減で同16.1%を占める。利払いや債務償還などの債務負担が前年度比21.5%増で同12.4%、国防が前年度比6.7%増で同4.7%となる。経済復興の牽引役を期待されているインフラ整備には、GDPの5.4%に相当する1兆1,080億ペソを充てる。
省庁別の予算配分では、教育省と公共事業道路省が突出しているが、予算の伸び率では新型コロナウイルス感染対策を主導する保健省、インフラ整備を担う公共事業道路省と運輸省が突出している。ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は麻薬や汚職の撲滅、テロ対策などを重視しており、国家警察やフィリピン軍の予算は2021年度も前年比増となった。
添付資料
(石原孝志)
(フィリピン)
出典:JETROフィリピンビジネス短信
★フィリピンプライマーがライン配信を始めました!ぜひ友達登録をお願いいたします。
LINE ID:@philippineprimer

新着ブログ
2025年11月20日
東証プライム上場の株式会社アイ・ピー・エスの子会社。フィリピン第3位の国際データ通信キャリアとして、約300社の日系企業様にご利用いただいています。フィリピン全土で自前の光ファイバー網を構築し、日本基準の高品質で安定した通信環境をご提供します。
2025年11月15日
住宅・オフィス・飲食店など幅広い現場に対応し、丁寧な仕事と安心の日本人対応で人気の日系クリーニング会社。「仕上がりが丁寧」「相談しやすい」と定評があります。
2025年11月15日
N-PAX は、フィリピンにて設立以来20年以上の実績を持ち、パッケージシステムの提供を中心に、グローバルなシステム導入実績を強みとしております。システム開発以外にも、フィリピン国内の3拠点より、システムコンサルティングサービス、安定したシステム導入、運用サポートなどを行っており、幅広いお客様に高い満足を頂いております。
2025年10月26日
フィリピンでもシャープの製品をお買い求めいただけます。空気清浄機などに使うシャープの技術「プラズマクラスター」は、空気中に漂う新型コロナウイルスを減らす効果があるという実験結果も発表されています!
2025年10月26日
トヨタ・モーター・フィリピン (以下”TMP”)はヴィオスとイノーバの2車種を生産し、20車種以上のトヨタ車の販売サービスを行っております。販売・整備に関しては、全国70拠点におよぶネットワークで販売サービスを行っております。TMPは「移動の新たな価値を創造する」モビリティー会社への変革を進めています。また、TMPのグループ企業であるトヨタ・ファイナンシャル・サービス・フィリピン (以下“TFSPH”) は2002年8月16日に設立されました。TFSPHはフィリピン中央銀行より認可を受け、お客様へ幅広い種類の金融・リース商品をご提供しています。