...続きを読む" /> » ハイパフォーマー採用の効率化に向けたスクリーニングの自動化 ~プロジェクト事例【NRI 野村総合研究所 フィリピンビジネス通信 第16回】 フィリピンのコラム | フィリピンプライマー
ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME >  フィリピンのコラム  >  ハイパフォーマー採用の効率化に向けたスクリーニングの自動化 ~プロジェクト事例【NRI 野村総合研究所 フィリピンビジネス通信 第16回】

ハイパフォーマー採用の効率化に向けたスクリーニングの自動化 ~プロジェクト事例【NRI 野村総合研究所 フィリピンビジネス通信 第16回】

フィリピンビジネス通信 ~コンサルの視点から~

ハイパフォーマー採用の効率化に向けたスクリーニングの自動化 ~プロジェクト事例

野村総合研究所(NRI)シンガポールマニラ支店では、人事評価・報酬制度等の人事制度改革やデータを用いた戦略的人事の変革支援等、人事領域におけるコンサルティングサービスを提供しています。今回は、NRIシンガポールマニラ支店がNRIインドネシアと、NRIインドネシアにおけるIT人材の採用プロセスの効率化に取組んだプロジェクト事例をご紹介します。NRIインドネシアは、インドネシアにおいて、ビジネス分析・戦略策定、ソフトウェア開発、プロジェクトマネジメント支援等を行っています。

 
NIRインドネシア大岡・支店長

 

採用プロセスの強化を行うに至った背景

 

採用においては、より多くの候補者を集め、その中から適切な特性やスキルを有した人材をスクリーニングし、ハイパフォーマーを獲得する必要があります。NRIインドネシアにおけるシステムエンジニア職では、一ポジションの募集をかけると、数百人から多い場合は1000人を超える応募があります。採用プロセスでは、テクニカル試験、適正試験、CVスクリーニング、面接、実技試験(プログラミング等)を実施しています。テクニカル試験、適正試験により候補者を応募者全体の数%まで絞り、当該候補者に対して、面接、実技試験を実施しています。面接は忙しい現場マネジャーの時間(=コスト)負荷がかかります。CVスクリーニングも人が行う場合は同様です。そのため、いかにCVスクリーニングおよび面接前のフェーズにおいて適切な人材を見抜き、絞り込むかが重要です。

 

 

実施内容のポイント

 

今回、NRIマニラ支店とは、適正試験の改定を行いました。以前は他社製の適正試験を利用していましたが、応募数が増えるにつれ試験費用が増加する、自社で必要なスキルに特化した試験が難しいといった課題がありました。今回のプロジェクトでは、ハイパフォーマーやその上司へのインタビューから、求める人材像や能力を整理したうえで、入社後に高いパフォーマンスを発揮できる社員を見抜ける試験を作成しました。試験問題は、自社で求める能力を重点的に測定できる内容にしました。また、作成した試験問題を、自社社員に解いてもらい、各問題の正答率とパフォーマンスの高さの相関も確認しました。ここで特定した相関を考慮して、各試験問題の配点や自動採点のための合否閾値を決定しています。選考時のテスト結果と採用後のパフォーマンスはモニタリングしており、定期的に問題の内容や配点方法を改定しています。

 

 

 

 

成 果

 

採用プロセスを強化したことで、より多くの候補者の中から、優秀な人材を効率的に見抜くことができるようになりました。例えば、2020年は1年間で約7,000人の応募があり、その中から約200人と面接を実施し、26名を採用できました。より精度の高いスクリーニングが可能になったことで、面接以降の選考をより効率的に行うことができています。砂金を探すような人材採用の中で、応募数がどんなに増えても大丈夫というのが一番の強みです。(NRI インドネシア大岡)

 

 

フィリピンでの各種調査、事業推進、人事・組織開発を支援します。

 

事業・サービス内容

■産業・市場動向調査

産業・市場動向、規制調査、競合分析、バリューチェーン分析等

■事業支援(ビジネスコンサルティング)

新規事業立案支援、業務改善、M&A準備・実行支援 等

■リーダーシップ開発、組織開発、組織風土改革

人事評価・報酬制度等の人事制度改革、データアナリティクスによる戦略的人事への変革支援 等

 

野村総合研究所グループは、1997年に野村総合研究所マニラ支店を設立以来、フィリピンで各種調査、事業支援、人事、組織開発等に関するコンサルテーションを提供しています。事業課題や予算等に応じて各社の要望に沿った支援内容を提案します。お気軽にご相談ください。

 

 

●本リサーチおよびコンサルに関するお問合せはこちらへ

Nomura Research Institute Singapore Pte. Ltd Manila Branch

住所:26th Fl., Yuchengco Tower, RCBC Plaza 6819 Ayala cor Sen. Gil J. Puyat Avenues, 1200 Makati

メールアドレス:[email protected]

 

野村総合研究所シンガポールマニラ支店の企業情報はこちらから。

 

広告

フィリピンビジネス通信 前回のコラム

野村総合研究所 (NRI) シンガポールマニラ支店では、 産業 ・ 市場動向調査、 新規事業立案支援、 業務改善等に関するコンサルティングサービスを提供しています。今回は、実際にNRIマニラ支店のコンサルティングを利用した ENEOS Philippines Corporation 様からの声をご紹介します。 同社は、フィリピンで日系および現地企業向けに潤滑油販売事業に取り組まれています。

新着コラム

激甚化する自然災害(頻発する豪雨や台風等)や更新される過去最高気温等にみられる通り、気候変動による影響が生じ始めています。こうした気候変動による影響を最小化させるためにも、2015年のCOP21パリ協定以降、温室効果ガス排出を抑制し気温上昇の進行を緩やかにする「緩和策」(再生可能エネルギー設備導入等)と、社会経済の在り方を気候変動に適応させていく「適応策」(気候変動の影響による被害を回避・軽減させる防災・減災技術の導入等)が各国で進められています。最終回である今回の記事では、フィリピンにおける気候変動適応策の取組みについて解説します。
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議で発表された「アジアゼロエミッション共同体構想」と「日ASEAN次世代自動車産業共創イニシアティブ」の両方に関わるBESS(Battery Energy Storage System)関連ビジネスは、フィリピンにおいても需要側(EVや系統用蓄電池、スマートグリッド等)と供給側(ニッケルの生産)の両面から成長する見込みです。
2023年に「ASEAN Matters: Epicentrum of Growth」がASEANの標語として掲げられている通り、近年ASEANの経済・社会は著しく成長しています。また、デジタル技術の革新とコロナ禍による生活様式の変化を機に、Grab 等に代表されるようにデジタル技術を活用した新しいデジタルインフラも普及し、ASEANにおける生活・事業環境が大きく変化しています。
昨年2023年は日ASEANの経済友好協力50周年の記念すべき年として、将来を見据えた新しい時代の日ASEANの経済共創の方向性を示す指針が多く示された年でした。昨年8月には日ASEAN経済大臣会合にて「日ASEAN経済共創ビジョン」が、12月には日ASEAN特別首脳会議にて「日ASEAN友好協力に関する共同ビジョンステートメント」が発表されました。
野村総合研究所(NRI)シンガポールマニラ支店では、フィリピン市場・文化に精通したコンサルタントが、フィリピンの各業界調査や事業戦略策定支援、組織・人財マネジメント等に関するコンサルテーションを行っています。今号では、フィリピンの2024年経済成長見込み、そして2040年にかけての長期的展望について解説します。
フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you
ページトップに戻る