Childcare Center WHiZ 幼児教育連載コラム
すべてのウィズキッズへ!
フィリピンの日系幼児教育施設から Vol. 1
基本的な様々な能力がはぐくまれる大切な幼少時代、フィリピンで暮らす子供たちの未来のために何が大切で、何を今すべきなのでしょうか。会社員から保育士に転職、BGCでウィズこども園を運営されている小野さんが連載でお伝えします。
ウィズこども園・事業統括責任者・保育士 小野誠さん
幼児期に必要な運動とは?
運動というと、厳しいトレーニングを思い浮かべるかもしれません。しかし、個人差が大きい幼児期には、こども一人ひとりの成長ににあわせて、楽しく体を動かすことが重要です。 例えば、弊園では、よく鬼ごっこを取り入れます。職員が鬼役になり、一人ひとりのこどもの様子をうかがいながら追いかけます。こどもたちは、体を一生懸命動かすと同時に、鬼から逃げるためにどうするか、判断力を養うことができます。そして楽しい環境にいることで、自然にこどもたちも、体を動かすことが好きになっていくのです。
では、現在のマニラのようになかなか外で運動ができない場合、屋内でもどのような運動ができるのかということですが、弊園のオンライン授業では、コーディネーショントレーニングを積極的に取り入れています。
コーディネーショントレーニングとは、神経系の発達を促すことで、視覚・聴覚から得た情報を脳が適切に処理し、自分の体をおもった通りに動かす能力を身に付けるトレーニングです。コーディネーショントレーニングには、①バランス能力、②リズム能力、③反応能力、④操作能力、⑤認知能力、⑥定位能力、⑦変換能力といった能力を育む動きの要素が取り入れてあり、それらを相互に連動させた運動をします。
例えば、「リアクションジャンプ」という運動では、職員が「まえ」と言ったら、園児も「まえ」と言って前にジャンプします。だんだん、園児が慣れてくると少しずつレベルアップしていきます。次は、職員が「まえ」と言ったら、園児は反対の動作をします。つまり、「うしろ」と言って後ろにジャンプします。
職員が「みぎ」と言えば、園児は「ひだり」と言って左にジャンプします。こどもたちは、合図に素早く反応し、職員の指示を体の動きに素早く変換します。これは実は大人が挑戦しても結構難しい動きです。しかし、こどもたちは、成功を積み重ねていくことで、どんどん難しい運動に挑戦していくようになります。
幼児期に、このような様々な動きを経験することで、こどもたちはたくさんの動きの情報を脳に記憶させます。記憶されたこれらの動きは、将来、さまざまなスポーツで応用ができます。大人になってから、特定のスポーツが苦手という方がいらっしゃいますが、そのスポーツに応用できる動きの経験が少ないからと言えます。
職員はコーディネーショントレーニングにタオルを使った運動を考案するなど、様々な工夫を取り入れています。しかし、こどもも大人と同じく、気持ちの浮き沈みがあります。そんな時、弊園では、こどもへの接し方を大事にしています。それについては、次号でご案内いたします。
幼児教育関連のコラム連載開始にあたってのインタビューは、こちらからお読みいただけます。
<2021年度入園申込受付中!>
オンラインでも元気に開園中!
2021年度募集園児の対象は下記の通りです。
2歳児(2018.4.2生~2019.4.1生) 3歳児(2017.4.2生~2018.4.1生)
4歳児(2016.4.2生~2017.4.1生) 5歳児 (2015.4.2生~2016.4.1生)
※年度の途中入園も可能です。
<幼児向け日本語教室/学習教室もオンラインにて好評開講中>
週2回(1回30分)開催しており、ご家庭でも楽しく体を動かして学習できます。
お問い合わせは[email protected]までご連絡を!施設の詳細はこちらから。