日本を離れ、外国で暮らす私たちは、フィリピン以外の国の様子も興味津々!
世界各国で生活する日本人の方々の、その国ならではの暮らしをご紹介します。
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「私が子どもにできること」
東京からエジンバラに移住したのが2年前。その時、娘は4歳、息子は2歳でした。それから2年が過ぎ、子ども達も成長し親子3人で楽しく日本語で会話ができるように。日本語習得に全く興味がなかった夫も子ども達と日本語で会話をしたくなり、最近勉強を始めました。ひょっとしたら近い将来家族4人で日本のお笑い番組を一緒に観られるかも?なんて心をときめかせています。
娘はプライマリースクール(小学校)2年生、息子はナーサリー(幼稚園)に通い始め、子ども達のいない自分だけの時間も出来ました。なんだか嬉しい平日の午前、でもちょっぴり不安に感じることもあります。私と居る時間より少しずつ外の世界で過ごす時間の方が増えている子ども達。ということは、日本語で話す時間が減っていくということ!日本語で話す時間が減ることによって、日本語を話すことが面倒になってしまう、そんな事になったら大変。だからこそ私が頑張らなきゃいけない。日本語を話す機会をたくさん作らなきゃ。
年齢の近いハーフの子同士で遊ばせたり、できるだけたくさん言葉に触れる時間を作ったり、そして月2回の日本語レッスンに休まず通ったり。ここで私が教えていない新しい単語を覚えてきてくれたりして、本当にありがたいです。ベテランの先生も実は幼い子どもを持つママなのに本当に一生懸命教えてくれるので、とても感謝しています。
遠い日本から、いつも孫のことを想っているおじいちゃん、おばあちゃんと日本語で自然に会話出来るように育てること、それが私の親孝行のひとつだと思っています。この間、ふと娘が言いました。
「私が大きくなったら、あーちゃん(おばあちゃん)のところに住んで日本で勉強をしたいな」
なんだかその一言が私にはとっても嬉しかったのです。日本を想う気持ちを大切にたいせつに心に残して大人になってもらいたい、そして子ども達にはスコットランドも大好きで日本も大好きでいてほしいと思います。日本人にはスコットランド人の良さを、スコットランド人には日本人の良さを伝えられる人間になってほしいと。その基盤を作ることが、私が子どもにできることではないかと思うのです。
<コラムニスト紹介>
ポー
2008年3月、日本からスコットランドの首都エディンバラに移住。マイペースなスコットランド人の夫、絵を書くことが大好きな6歳の娘、仮面ライダーになりたい4歳の息子と家族4人で暮らしています。
ウイスキーが大好きなので、子育てが落ち着いたら蒸溜所めぐりをしたいなと夢みています。日々感じた事、子ども達や夫の事をブログにしています。
ポーさんのブログ「私 スコットランドに住んでます。」:http://ameblo.jp/japanscot823/