2019年12月19日
日本政府観光局(JNTO)は12月18日、2019年11月の訪日外客数推計値を発表した。それによると、11月の訪日外客数は前年同月比0.4%減の244万1,300人で、2018年11月の245万0,751人を約1万人下回り、2カ月連続で前年同月を下回った。訪日外客数が多い韓国市場の減速が響いた。
市場別では、19市場(中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で11月として過去最高を記録した。
11月の上位5市場は、1.中国(前年同月比21.7%増の75万0,900人)、2.台湾(11.4%増の39万2,100人)、3.韓国(65.1%減の20万5,000人)、4.香港(19.4%増の19万9,700人)、5.米国(17.3%増の14万9,000人)。
フィリピンは前年同月比38.0%増の6万4,800人で、11月として過去最高を記録。JNTO主催のジャパン・フィエスタ2019でのプロモーション効果に加え、7月のマニラ‐関西線、8月のクラーク‐成田線の新規就航等による航線空座席供給量の増加もあり、訪日者数は好調に推移した。
2019年年初11カ月間の累計では、前年同期比2.8%増の2,935万5,700人。上位5市場は、1.中国(14.2%増の888万4,100人)、2.韓国(22.2%減の533万6,600人)、3.台湾(2.7%増の454万2,300人)、4.香港(2.1%増の204万1,200人)、5.米国(12.8%増の157万9,400人)。
フィリピンは前年同期比18.6%増の53万1,600人で、ASEAN諸国では、タイ(115万4,000人)に次ぐ2位を維持した。
JNTOでは観光振興に向けたウェブサイトでの情報発信のほか、市場動向を綿密に分析しながら、訪日旅行プロモーションに取り組んでいく(19年12月18日の日本政府観光局発表より)。