日本外務省は5月31日、海外在留邦人数・進出日系企業数の調査結果(2018年要約版)を発表した。
それによれば、2017年10月1日時点で全世界に在留する日本人の数(長期滞在者と永住者の合計)は、135万1,970人で、前年より1万3,493人(約1.0%)の増加となり、過去最多を更新した。このうち長期滞在者(永住者を除く3か月以上の滞在者)は前年比0.3%減の86万7,820人(シェア64%)、永住者(海外で永住権を持ち暮らしている邦人)は3.4%増の48万4,150人。但し、この数値は在外公館に提出されている「在留届」を基に算出されており、アフガニスタン、イラク、シリアについては、在留邦人の安全上の理由から邦人数の公表が控えられ、統計には含まれていない。
地域別の在留邦人数は、北米が在留邦人全体の約37%(49万6,236人)を占め、次いで、アジア約29%(39万3,276人)、西欧約16%(21万7,049人)の順となっている。これら3地域で全体の8割を占めている。前年比では、東欧・旧ソ連(444人)、大洋州(5,027人)、西欧(3,847人)、北米(4,392人)等の地域で在留邦人が増加した一方、アフリカ(340人)、中米(178人)、南米(855人)では減少した。
国別の在留邦人数は、多い順に米国約32%(42万6,206人)、中国約9.2%(12万4,162人)がそれぞれ在留しており、両国で在留邦人の4割以上を占めている。3位以降は、オーストラリア約7.2%(9万7,223人)、タイ約5.4%(7万2,754人)、カナダ約5.2%(7万25人)、英国約4.7%(6万2,887人)、ブラジル約3.9%(5万2,426人)、ドイツ約3.4%(4万5,784人)、フランス約3.2%(4万2,712人)、韓国約2.9%(3万9,778人)、シンガポール約2.7%(3万6,423人)の順となっており、これら11カ国で全体の8割を占める。
フィリピンの在留邦人数は前年同日比2.4%減の1万6,570人で、世界で17位(前年16位)、アジア9位(前年8位)であった。アジアで フィリピンより多い国・地域は、中国の12万4,162人(前年比3.1%減)、タイの7万2,754人、韓国の3万9,778人、シンガポールの3万6,423人、マレーシアの2万4,411人、台湾の2万1,054人、インドネシアの1万9,717人、ベトナムの1万7,266人(18年5月31日の日本外務省発表より)。