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日清食品の比即席麺事業、9カ月間で31%増益に

2019年10月27日

日清食品グループ(日清グループ)は、フィリピンにおいて、ゴコンウェイ・ファミーリーの有力食品企業ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)との合弁企業「ニッシン・ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション」(ニッシンURC、1996年設立、会計期末12月、本社:マニラ首都圏ケソン市)を通じて即席麺(インスタントラーメン)事業を展開、カップ麺ではトップ企業となっている。現在の日清グループのニッシンURC株式保有比率は49%となっている。

   
このニッシンURCの業績が堅調に推移している。URCの事業報告書によると、ニッシンURCの2019年9カ月間(1月~9月)の売上高は前年同期比(以下同様)9%増の47億4,300万ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は29%増の9億1,600万ペソ、純利益は31%増の5億7,900万ペソで二桁増益決算となった。年間ベースでは、2018年度は、約5年前の2013年度(2012年10月~2013年9月:決算期変更以前)と比較すると、売上高は3.1倍、純利益も2.9倍へと拡大するなど、急成長が続いてきている。
  

  
なお、フィリピンでの袋麺のトップ企業は、「ラッキーミー」ブランドで知られるモンデ・ニッシンである。社名には「ニッシン」が含まれており紛らわしいが、モンデ・ニッシンは現地資本企業であり、日清食品など日本企業との資本関係は全くない。
    

東南アジア地域は、麺食文化がもともと存在することに加え、継続的な経済成長による即席麺の消費量・販売額の拡大が見込める有望市場である。手頃な価格で簡単に食べられることから、フィリピンでの人気は衰えず需要は年々増加傾向にある。スープタイプでは特にシーフード味の人気が高い。パンシット・カントンと呼ばれる焼きそばタイプも人気で、特にカラマンシー(スダチ)味やホットチリ味が好まれている。また、付加価値の高いカップ麺の需要が高まっており、ニッシンURCの主力製品である「Cup Noodles」の販売が好調に推移している。フィリピンでは、メリエンダと呼ばれる午後のおやつの習慣があり、メリエンダ向けなどにミニサイズのカップ麺販売も増加している。

 

 

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