フィリピン政府は、同国が2017年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国となったことを記念し、ダバオ市にあるSMXコンベンションセンターで式典を開催。
式典にはドゥテルテ大統領を始め、フィリピン前大統領のフィデル・ラモス氏、グロリア・アロヨ氏、各国の政府高官が出席しました。
(写真)ドゥテルテ大統領を中心に、各国の政府高官が出席
ドゥテルテ大統領は「変化を受け入れ、国際社会との関係を深めよう」という言葉を筆頭に議長国として、地域の安全と平和に努めるとともに、海洋における安全保障の協力、ASEAN連合国の関係の強化を約束。ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンで組織するBIMP-EAGA(ビンプ・東ASEAN成長地域)の早急な経済発展に力を注ぐと述べました。
また、地域の利益と平和を最優先するためにも、ASEANの理念を堅持するよう連合諸国に求め、「地域の安全と平和のためにASEAN加盟国の強力なサポートは必要不可欠であり、友好協力条約の目的と原理を再認識してほしい。」と呼びかけました。
(写真)フィリピン国民に向けたスピーチも
さらに、フィリピン国民に「これからはASEAN議長国として今まで以上にバヤニハン(bayanihan:伝統的相互扶助慣行)の精神が必要なとき。建設的かつ活発的に役割を担ってほしい」と伝えました。
またASEANビジネスコミュニティに対し、出稼ぎ労働者や社会的弱者の福祉の向上と保護を求めました。
(写真)ASEAN諸国連合議長国記念切手、硬貨の発表
式典ではASEAN諸国連合議長国を記念した記念切手と記念1ペソ硬貨の図案を発表。硬貨は、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの10の連合国を表した10個の星が描かれているのが特徴です。
限定10万1千枚リリースされる記念切手はマニラ中央郵便局にて本日(1/16)発売。価格は1枚12ペソです。
写真出典: RTVMalacanang Youtube Video
参照:CNN Philippines, GMA News Online, SunStar Davao, The Philippine Star, BusinessWorld Online, Rappler