フィリピン政府は3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ルソン島地域全域に「強化されたコミュニティー隔離措置(Enhanced Community Quarantine)」をとると発表しました。そこで今回は隔離措置の主な内容をご紹介いたします!
3月17日マカティ市内の様子
大規模な集会の中止と学校の休校
学校の授業や関連行事は、4月14日まで休止となります。日々政府が状況を判断しながら、4月15日以降に再開する見通しです。
また大規模な集会も禁止になりました。教会で行われる宗教的な集まりに関しても中止が発表されています。
3月17日マカティ市内の様子
必要最低限の移動の要請
政府は全家庭で厳格な自宅隔離措置をとるように要請しています。基本的には自宅からの外出が制限されている状態です。食糧・重要な医療サービスは継続されますが、必要不可欠なものを得るため以外の移動は制限されています。
買い物などの外出の際は基本的に1家族1人のみの移動が推奨されています。3月17日からは検疫措置実行のため警察官・軍人の役割が強化されています。政府は指示に従わない場合は、逮捕する可能性もあるとしていますので、十分に気をつけましょう。
すでにマニラ首都圏のショッピングモールは相次いで営業の中止を発表しました。しかしモール内のスーパーマーケットや銀行、薬局などは営業を継続しています。一部のレストランは営業時間を短縮したり、フードデリバリーサービスのみを提供したりしています。
ビジネスにも大きく影響が出始めています。食糧・医療の製造に関わるような必要不可欠な分野(公共市場やスーパー、食料品店やコンビニ、病院や診療所、薬局や食糧準備配達サービス、銀行や送金サービス、電力やエネルギー、水や通信のほか報道機関)や受託サービス産業、輸出産業に関してのみ、必要最小限の社員にて運営を続けることが認められています。
下記の動画は、マニラ首都圏のマカティ市内で3月17日朝9時ごろに撮影されたものです。通常は朝の通勤ラッシュで混雑する時間帯ですが、人や車はまばらで、ショッピングモールもクローズしています。
外出する際はご自身の安全の確保を第一に考え、各自治体等による指示に従うことを心がけましょう。また高齢者や基礎疾患をおもちの方は、新型コロナウイルスに感染した場合に重症化するリスクが高いとも言われています。
今後も引き続き最新の情報をチェックしましょう!
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