動作分析の専門家が太鼓判
骨盤を止めずに回すからスイングの再現性が高い
田村尚之とローリー・マキロイ。ふたりの対照的なスイングを動作分析の観点から比較。
ネジらず体を回すことの効率性の高さが見えてきたぞ。
ネジらず体を回すから楽にボールを飛ばせる
田村尚之
マキロイと同じくアドレスでの股関節の角度は45度。ややカカト体重の脱力した構えで、力まず体を回せる形を作っている
骨盤ごと回転し、ヒザが伸びるから股関節の角度が小さくなる。体を大きく回しつつ、負荷を最小限にする動き
ベタ足のまま、ヒザから上でクルッと体全体を回している。股関節も積極的に動かすことで、体への負担を軽減。
それでいて、回転によってパワーが生まれるので飛距離も出る
インパクトにかけて、股関節とヒザが同じ角度に戻っていく。角度の変化は大きいが、軸に対するズレがないので、再現性の高い動きができる
腰を止めないから筋力は必要ない
バックスイングで股関節の角度を保っているマキロイに対して、田村さんは股関節を止めるどころか、体全体で回転しています。またトップ からダウンスイングにかけてマキロイは踏み 込んで体重を左に乗せていますが、田村さんはその場でクルッと回るだけ。後方から比較するとよくわかりますが、マキロイは股関節の角度があまり変わりませんが、田村さんは股関節 やヒザの角度が大きく変化します。我慢させな いことで体への負担が減る。しかも、シンプルな動きなので再現性が高くなる。筋力のないアマチュア向きの振り方ですね。
股関節を固めず、むしろ大きく動かし体全体で回転。体に負担がかからず、軸もブレてないから再現性が高い
軸を体の中心に保ってクルッと回る
ネジる力で飛ばせるが体にかかる負担も大きい
ローリー・マキロイ
体重移動がほとんどない田村のスイング。クラブを体の中心に保ちつつ、クルッと大きく回転していく。シンプルな動きで、フェース開閉もしないから、常に安定したインパクトでボールを飛ばせる
ややツマ先体重のアドレスで、股関節の角度は45度。この角度がもっともスムーズに動き出せる態勢だ
骨盤の動きを抑え、前傾角を保つマキロイ。背骨を中心に体をネジってパワーを生むが、その分、ワキ腹などに大きな負担がかかる。日々の筋トレとケアが必要不可欠なスイング
肩は大きく回っているが、股関節もヒザの角度も変化は小さい。下半身の動きを抑えて、上体を強くネジってパワーをためている
週3回、筋トレできない人はマキロイの振りはあきらめて!
股関節の角度をキープしつつ、ヒザの角度が大きい。下半身からリードして強烈にネジれ戻している。パワーが出る一方で、体への負荷も大きい
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