伝統ある企業で、フィリピンのお仕事
DMCI Homes Corporate Center Japan
Marketing Sales Manager 桐原 隆さん
1977年6月13日生まれ
在比歴 8年半
普段のランチ:DMCI Homes 社員食堂
フィリピンに来たきっかけは?
大学時代バックパッカーをしていた経験があり、海外に行くのが好きでした。卒業後日本の企業で6年間働いていましたが、30歳を前にして「海外にもう一度出たい!」と思うようになりました。まずはフィリピンで短期の語学留学をして、英語力を伸ばしてから世界一周をしようと考えていましたが、語学留学中にフィリピンが大好きになり、そのまま住み着いてしまいました。
フィリピンの好きなところ
フィリピン人の明るい人柄が好きです。皆いつも楽しそうで気軽に話しかけてくるし、こちらからも遠慮せずに話しかけられる。人との間に壁を作らず、誰でも受け入れる温かさが魅力ですね。
海外で働く際に求められるスキル
語学や仕事のスキルはもちろん大事ですが、何より大切なのは、その国のことを理解しようとする気持ちを持つことだと思います。その国の人や文化、歴史を尊重することが、働く際にも大きな意味を持つはずです。どこに住もうと何年住んでいようと、私たちは日本人であることに変わりはありません。外国に住まわせてもらっている、働かせてもらっているという謙虚な姿勢でいることが大切だと考えています
プライベート時間の過ごし方
ある本に書いてあった「自分が一番やりたいことをやるのが、一番うまくいく」という言葉に背中を押され、ずっとやってみたかった「レゲエDJ」をフィリピンに来てから始めました。DMCI Homes で働き始める前から続けており、活動期間はすでに5年半。のめり込みすぎて、音楽活動に専念する時期もありました。今では木曜日と日曜日にレギュラーの出演イベントがあります。その他にも、フィリピン各地のお祭りでパフォーマンスするなど、休日にはDJとして国内を飛び回っています。今の職場は音楽活動への理解があるので、とてもありがたいです。やりたいことが出来ている幸せを感じます。
実はこの会社で働き始めたきっかけも、DJだったんです。以前から親しくしていいる、現・上司のロバートさんに、DMCIのクリスマスパーティーに呼ばれてDJパフォーマンスをした際に、「ここで働きたい!」と相談したところ、「良いよ!」と快諾してもらい、今に至ります(笑)
フィリピンでの失敗談
以前お客さんとマラテまでご飯を食べに行った時に、椅子の脇に置いていたカバンを置き引きされてしまいました。車の鍵と財布を盗られてしまい、その場から一歩も動けない……という状況に。後の対応が非常に大変でしたね。長いことフィリピンに住んでいますが、それまでトラブルに巻き込まれたことはほとんどなかったので、気を抜いてはいけないなと改めて思いました。
人生のモットーは?
「感謝」ですね。色んなことに感謝して生きていくのがモットー。人生で大切なことはたくさんありますが最終的には「感謝」にたどり着くのではないでしょうか。今フィリピンで生活させてもらっている私が特に感謝しているのは、これまでフィリピンで活躍されてきた同胞の方々です。私が今ここフィリピンで生活できるのは、フィリピン人と関係性を築いてきた先人たちの恩恵に預かっているからだと思います。私もそのバトンを後世に渡していく立場になりたいです。
今までの経験の中で一番成長を感じたこと
最近フィリピンについて、セミナー等でお話することが多くなりました。いかにフィリピンが良いところか皆さんに伝える機会が多いので、「人に何かを伝える」ことに関しては、成長したと言えます。
あとは、仕事の話からは離れてしまいますが、DJの活動も自分の成長につながっています。1回きりのパフォーマンスはいつでも真剣勝負。上手くいかなかった時は非常に落ち込みますが、その反省を生かして次の真剣勝負に挑む、ということを繰り返して、DJのスキルのみならず、人としても少しづつ成長できているのではないかと思います。私のパフォーマンスで多くの人が楽しんでくれている、ということも大きな自信になっていますね。それがプレッシャーになることもありますが(笑)
これからの目標
「日本とフィリピンの架け橋」として、日本の人にもフィリピンの人にも感謝されるような存在になりたいです。前にも述べましたが、フィリピンで活躍されてきた日本の先人たちからのバトンを、自分も後世に引き継いでいけるように全力で頑張りたいです。
尊敬する人は?
日本人とフィリピン人とで各1人ずつあげさせて頂くと、日本人では、「稲盛和夫」さんです。稲森さんの本を読んでいると心が洗われますし、揺さぶられます。フィリピン人では、DMCIのオーナー「David・M・Consunji」さんです。一代でフィリピンを代表する巨大企業を作り上げたにもかかわらず、質素な生活をし、堅実で偉ぶることもなくどんな社員にも対等に接する人柄を尊敬しています。
カバンの中身拝見
ポイントはDJ雑誌とパソコン。この派手なデザインのパソコンはDJパフォーマンスの際にも使用しているものです(笑)