日本政府観光局(JNTO)は、訪日外客数などに関する2017年12月および年間の推計値を発表した。
それによると、 12月の訪日外客数は前年同月比23.0%増の252万1,300人で、これまで12月として過去最高であった2016年(205万0,648人)を47万人超上回った。市場別では、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシアが単月として過去最高を記録、そのほか16市場が12月として過去最高となった。
12月の上位5市場は、1.韓国(前年同月比37.3%増の67万8,900人) 2.中国(32.0%増の56万4,300人) 3.台湾(14.6%増の31万9,500人) 4.香港(9.2%増の20万7,200人) 5.米国(10.6%増の11万6,200人)。フィリピンは前年同月比17.9%増の4万8,700人。12月として過去最高を記録した。
[2017年年間]
2017年の訪日外客数は前年比19.3%増の2,869万0,900人となり、JNTOが統計を開始した1964年以降で最多記録となった。航空路線の拡充、訪日クルーズの増加、査証用件の緩和に加え、各市場で進めてきた訪日旅行プロモーションの相乗効果で訪日外客数が増加したと見られる。
市場別では、主要20市場全てで過去最高を更新。特に中国(735万6千人)と韓国(714万人)は全市場初の700万人台に達した。これに台湾と香港を加えた東アジア4市場は前年比21.9%増の2,129万2千人となり、訪日外客数全体の7割以上を占めた。上位5市場は、1.中国(前年比15.4%増の735万5,800人) 2.韓国(40.3%増の714万0,200人) 3.台湾(9.5%増の456万4,100人) 4.香港(21.3%増の223万1,500人) 5.米国(10.6%増の137万5,000人)。
フィリピンの訪日旅行者数は前年比21.9%増の42万4,200人で過去最高を記録し、初めて年計で40万人を突破した(これまでの過去最高は2016年の34万7,861人)。4月には単月として過去最高を記録。3月を除く全てのつきで同月最高記録を更新した。