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バイオテック、比でパック米飯工場を新設

2020年1月28日

国際協力銀行(JBIC)は、1月27日、「バイオテックジャパン(バイオテック、本社:新潟県阿賀野市)のフィリピン法人BIOTECH JP CORP.(BTJP、本社:バタンガス州タナウアン市ファーストフィリピン工業団地)との間で、融資金額45万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した」と発表した。

 この融資は、第四銀行(本店:新潟県新潟市)との初の協調融資となる。BTJPがフィリピンのタルラック州サンミゲルにおいて実施する包装米飯の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、製造工場の新設に充てられるものである。この製造工場の起工式は2019年9月に執り行われた。

 バイオテックジャパンは植物性乳酸菌のパイオニアであり、植物性乳酸菌発酵熟成法により、コメからたんぱく質を抜きながらも、コメのおいしさや保存性、健康機能を高め、熟成された旨みを保つことに成功した。そして、コメのたんぱく質を普通の米飯と比べて1/25(1パック当たり0.18g)までカットした低たんぱくパック米飯、低たんぱく炊飯用米粒、さらには、低たんぱく丸餅、低たんぱくパンなどの「越後シリーズ」を生産・販売している。
  
 このような「越後シリーズ」は、慢性腎臓病で食事療法をしている患者が安心して摂取できる食品であるが、安心・安全だけでなく、美味しさという面でも高く評価されている。植物性乳酸菌発酵熟成法のほかにも、米飯が冷えると硬くなるメカニズム(老化)を研究し、冷えても硬くならない「やわらかい老化」の技術を開発した。新技術により「加熱なし、水なしで、開けてすぐに食べられる緊急用白飯」を実現(保存米飯の製造方法として特許取得)、大規模災害発生時にガス・電気が止まっていても、安全な水が確保できなくてもやわらかいご飯がすぐに食べられるというコンセプトの「ライス72H」などの緊急食も提供している。
 
 バイオテックジャパンは、2015年にフィリピンに進出、同年4月にBTJPを設立、低たんぱく米「ECHIGO」、低たんぱくパック米飯「GOHAN LITE」、緊急用パック米飯「INSTA RICE]などの生産・販売を行ってきている。これらの事業拡大を図るBTJPに対し、2018年11月に、フィリピンの有力財閥であるユーチェンコ・グループ傘下の大手建設企業であるEEIが60%出資で合意、現在、BTJPの主要株主となっている。
 
 EEIのもとでBTJPは既存製品を拡販するとともに、トレー容器式のパック米飯の生産を実施。トレー容器式のパック米飯は真空パック方式の比べ味や食感が劣化しにくいという利点を有する。日本では一般的となったトレー容器式のパック米飯により、パック米飯の普及を図る方針でもある。
 
 フィリピンでは、台風、地震等の自然災害が多く、備蓄・災害用としての包装米飯に対する需要に加えて、現地に駐在する日本人の味覚にあった包装米飯の需要もあることから、今般生産能力を増強し、市場の拡大が見込まれるフィリピンでの事業拡大を企図している。今回の融資は、こうしたバイオテックの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものである。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針である。

 

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