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出光興産、フィリピンで太陽光発電事業

2020年2月19日

出光興産(本社:東京都千代田区)は、2月17日、「フィリピンのブラカン州サンミゲル市における建設前段階の大規模ソーラー発電所プロジェクト(プロジェクト名:PowerSource First Bulacan Solar、発電規模:8万900kW、商業運転開始予定:2020年中)に参画する」と発表した。

 

出光興産初となるフィリピンでの太陽光発電所開発プロジェクトへの参画は、現地の再生可能エネルギー開発事業者であるPowerSource Group Development Corporation社(パワーソース、本社:マニラ)の子会社への出資を通じて実施する。この発電所には、パワーソースのほか、フィリピン最大の電力会社であるマニラ電力(メラルコ)のグループ会社及びシンガポールの再エネ開発会社であるSunseap International社の子会社が共同出資しており、発電された電力は全量マニラ電力が買い取る。

 

また、出光興産とパワーソースは、フィリピンの旺盛な電力需要に応え、地域社会・経済の発展に貢献することを目的に、共同開発契約を締結した。大規模太陽光発電所のみならず、蓄電池を組み合わせたハイブリッド型発電所や商業施設等の屋上での自家消費型発電所など、地域における多様なビジネスモデルの構築を両社で目指す。

 

太陽光発電所の建設予定地であるブラカン州は、フィリピンの電力需要の7割以上を占めるといわれるルソン島の中部に位置し、マニラ首都圏に隣接している。フィリピンの電力消費スタイルは、地域形態や消費者・企業のニーズによって、今後ますます多様化し、再生可能エネルギーの活用領域は拡大すると見られている。出光興産は現地パートナーとの協業を通じて本発電所の建設を進め、フィリピンにおける再生可能エネルギーの利用拡大を推進する。

 

出光興産は、2019年11月14日に発表した中期経営計画で、2030年までに国内外における再生可能エネルギーの総電源開発量を現行の20万kWから400万kWとすることを目標とし、再生可能エネルギー事業を成長事業の柱の1つとして掲げている。今後も、需要の伸長が期待される北米やアジア地域をターゲットに、海外の発電所の開発事業へ積極的に参入していく方針である。

 

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