2020年9月15日
アジア開発銀行(ADB)は、第53回(2020年)年次総会の第2ステージを9月17日~18日にバーチャルイベントとして開催する。
今回の総会では、公式のビジネスセッションや総務セミナーに加え、アジア・太平洋地域の財務大臣と保健大臣らが一堂に会し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けた一層の協力促進をテーマとするシンポジウムが開催される他、開発分野や産業界の有識者および、ADBの経営陣を交えたナレッジイベント等が予定されている。
これら一連の会議は、一部を除きライブ配信され、メディアや一般の人も視聴出来る(詳細については年次総会のウェブサイトおよびウェビナーやミーティングのページにて)。なお、公開ウェビナーへの事前登録は不要で、www.adb.orgからライブ配信される。また、ライブ配信を見逃した場合でも、ADBのホームページ上に設置されたビデオオンデマンドのリンクを通じて視聴可能になる。
また、ADBのインスタグラム、フェイスブック、リンクトイン、ツイッターで#ADBAnnualMeetingをフォローして、更新情報を入手できる。
なお、アジア開発銀行(ADB)第53回年次総会は、新型コロナウイルスパンデミックによる影響により、例年とは異なる2段階で開催されつつある。第1ステージとして、2020年5月22日にマニラにおいて、主に各国の代理出席者の参加により、規模を縮小した形で総務会を開催、ADBの規定にしたがい、ADBの財務諸表や純益処分について審議、承認した。
総会はそこで一旦繰り延べとなり、第2ステージとして2020年9月18日から21日の日程で、韓国の仁川において通常規模の総会として再開されるはずであった。しかし、その後も新型コロナウイルス感染拡大が続くなかで、多くのADB加盟国に影響を与えている渡航制限措置や健康上のリスクが続いていることなどを考慮して、仁川での物理的な総会は行わず、9月17日と18日にバーチャルイベントとして開催することが決定されたという経緯がある。
このような状況下、韓国政府は、2023年5月にADB第54回年次総会を仁川で開催することを提案した。ADBの総務会は、9月18日にバーチャル形式で開催する総会においてこの韓国政府の提案を議論する。