2020年12月15日
日本外務省は、「12月14日午後、菅義偉内閣総理大臣は、ロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領と電話会談を行った」と発表した。その概要は以下のとおり。
1.冒頭、菅総理大臣が、内閣総理大臣就任に際するドゥテルテ大統領からの祝辞に対して謝意を述べるとともに、11月にフィリピンを襲った2つの台風による甚大な被害へのお見舞いを伝えた。
2.両首脳は、新型コロナウイルス感染症という危機において両国が支え合ってきたことを踏まえ、今後も感染拡大防止に協力していくことを確認した。ドゥテルテ大統領からは、新型コロナウイルス感染症対策を含む日本の協力に対して改めて謝意が述べられた。
3.菅総理大臣から、両国の戦略的パートナーシップを更に発展させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため両国間で緊密に連携していきたいと述べた上で、ドゥテルテ大統領が推進する「ビルド・ビルド・ビルド」を支え、ミンダナオ支援を和平の進捗に応じて強化していく方針を改めて伝えた。また、菅総理大臣が、北朝鮮による拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めた。両首脳は、南シナ海問題等の地域情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密に協力していくことで一致した。
4.また、菅総理大臣から、国交正常化65周年に当たる2021年の1月に在セブ日本国総領事館を開設予定であると表明し、これにより二国間関係が更に強化されることを期待すると述べた。ドゥテルテ大統領は、2021年は国交正常化65周年であるとともに両国間の戦略的パートナーシップの10周年にも当たる重要な年であり、地域協力を含め二国間関係の強化のために菅総理と緊密に連携していきたいと述べた。