2020年8月17日
フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会が、8月14日、2020年7月及び7カ月間(1月~7月)の新車販売動向を発表した。
それによると、2020年7月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下、工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比35.4%減2万0,542台へと減少した。新型コロナウイルス感染拡大が大きく影響している。ただ、新型コロナウイルス対策としての3月央からの地域隔離措置が5月から徐々に緩和され始めたことで、前月比では3カ月連続での大幅増加となっている。ちなみに、4月は133台、5月は4,788台、6月は1万5,578台であった。すなわち、7月は前月比では31.9%増加となった。
これらの結果、2020年7カ月間(1月~7月)の新車販売台数は前年同期比48.7%減の10万5,583台となった。車種別では、乗用車が同51.4%減の3万0,069台(構成比28.5%)、商用車が同47.6%減の7万5,514台(構成比71.5%)であった。商用車では主力の小型商用車5万6,854台のほか、アジア仕様多目的車(AUV)1万4,810台、小型トラック(カテゴリー3)2,043台、中型トラック・バス(カテゴリー4)1,360台、大型トラック(カテゴリー5)447台と続く。
上記の販売台数や前年同期比などは、工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないベースである。工業会ベースの2019年の年間販売台数は前年比3.5%増の36万9,941台、工業会非加盟企業分を含む新車総販売台数は2.4%増の約41万1,000台と各々小幅増加した。