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【フィリピン経済ニュース】航空大手2社、上半期は新型コロナ響き大幅赤字に

2020年8月17日

フィリピン航空(PAL)の持株会社であるPALホールディングス(PALHD)が、8月14日、2020年上半期(1月~6月)の事業報告書を開示した。

それによると、PALHDの2020年上半期の営業収入は前年同期比(以下同様)54.7%減の368億ペソにとどまった。大幅減収は、新型コロナウイルス感染拡大にともなう旅行需要の減退、2月からの中国線運休、さらには、3月央からの地域隔離措置に伴う旅客便のほぼ全面運休が響いた。主力の旅客収入は58.9%減の293億ペソであった。特に、第2四半期の旅客収入は93.9%減の22億ペソへと激減した。

一方、運航便数の減少、燃料費値下がりなどで総営業費用は32.8%減の522億ペソへと減少した。金融費用を中心とするその他費用も81.4%減の112億ペソにとどまったが、54.7%減収をカバーするにはほど遠く、帰属純損失は6.3倍の209億ペソ、包括的純損失は7.1倍の221億ペソへと一段と悪化した。なお、ANAホールディングス(ANA)が、2019年2月28日、PALHD発行済株式総数の9.5%を9,500万米ドル(約105億円相当)で取得している。

一方、格安航空(LCC)最大手であるセブ航空(CEB、ブランド名:セブ・パシフィック航空)は、8月12日、2020年上半期事業報告書を公表している。それによると、CEBの2020年上半期の収入は61.2%減の173億ペソにとどまった。PALHDと同様、新型コロナウイルス感染拡大の影響が響いた。主力の旅客収入は65.5%減の115億ペソにとどまった。乗客数が60%減の450万人へと減少したうえ、平均運賃も13.6%減の2,571ペソへと低下したことによる。なお、第2四半期の旅客収入は99.3%減の1億ペソへと激減した。

運航便数の減少、燃料費値下がり、ペソ高効果などにより営業費用も32.2%減の243億ペソへと減少したが、その減少率は、減収率61.2%を大幅に下回った。その結果、営業損益は70億ペソの赤字となり、前年同期の88億ペソの黒字から悪化した。帰属純損益も91億ペソの赤字となり、前年同期の71億ペソの黒字から悪化した。

 

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