ブログ
食べる
経済ニュース
コラム
求人情報

HOME > フィリピンの経済ニュース > 【フィリピン経済ニュース】サンミゲル上半期、31%減収で40億ペソの赤字に

【フィリピン経済ニュース】サンミゲル上半期、31%減収で40億ペソの赤字に

2020年8月10日

フィリピンを代表するコングロマリットとなったサンミゲル(SMC)が、8月7日、PSE回覧05615-2020号にて、2020年上半期(1月~6月)の決算速報を開示した。

SMCの2020年上半期の純収入は前年同期比(以下同様)31%減の3,528億ペソ、営業利益は74%減の149億ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は47%減の422億ペソ、純損益は40億ペソ(帰属損益ベースではなく純損益合計額)の赤字となり、前年同期の262億ペソの黒字から悪化した。2月までは堅調に推移していたが、3月に入ってからの新型コロナ感染拡大加速やその対策としての地域隔離措置が大きく影響した。

既報のとおり、SMCグループの食品と飲料事業が大統合して発足した「サンミゲルフーズ&ビバレッジ(SMFB)」の売上高は19%減の1,288億ペソ、営業利益は47%減の114億ペソ、純利益は50%減の74億ペソであった。SMFBの食品部門(サンミゲル ピュアフーズ)は、家庭調理用食材の需要増加、前年同期が鶏肉価格急落で大幅減益となったことの反動もあって、営業利益は111%増の22億ペソ、純利益も199%増の13億ペソと回復した。しかし、ビール事業が二桁減収減益となったことが響いた。

ビール製造子会社サンミゲル ブリュワリー(SMB、サンミゲルビール)の純売上高は39%減の428億ペソ、純利益は62%減の50億ペソにとどまった。サンミゲルビールの業績は近年好調に推移してきたが、今上半期については、マニラ首都圏やその他の地域の主要都市での酒類販売禁止や外食事業制限措置、酒税増税などが響き、減収減益を余儀なくされた。ただし、非常に強い逆風の中では底堅い推移であったといえよう。サンミゲルビールには、キリン・ホールディングス(キリン)が約48%出資している。

パッケージ部門(サンミゲル山村パッケージング)の売上高は19%減の145億ペソ、営業利益は81%減の3億ペソと減収減益であった。医薬品業界向けは好調であったが、酒類・飲料業界向けが低調であった。ただし、年初2カ月間では7%増収というペースであった。

多角化事業の一つである電力事業の収入は21%減の572億ペソ、営業利益は1%減の181億ペソ、純利益は25%増の91億ペソであった。サンミゲルの電力事業は、2010年第3四半期から持株会社SMCグローバル・パワー・ホールディングスのもとに集約されている。

石油製品部門(元売り最大手のペトロン)の売上高は40%減の1,524億ペソ、最終損益は142億ペソの赤字で、前年同期の26億ペソの黒字から急悪化した。原油価格急落やそれに伴う在庫評価損(150億ペソ)、外出・移動制限にともなう需要減などが響いた。フィリピンとマレーシアにおける販売量は合計で4,190万バレルとなり、前年同期の5,190万バレルを19%下回った。

インフラ事業担当のSMCインフラストラクチャーの純収入は46%減の67億ペソ、営業利益は84%減の9億5千万ペソと不振であった。外出・移動制限により、運営している有料道路の交通量が減少したこと、インフラ工事中断などが響いた。

更なる多角化、事業基盤拡大の過程で有利子負債が膨張し、2020年6月末時点で9,530億ペソに達し、2019年末の8,520億ペソから12%増加している。一方、現金残高も3,440億ペソと高水準。総資産は1兆8,520億ペソで、2019年末の1兆8,180億ペソから2%増加している。総負債対自己資本比率は2.34倍(2019年末2.16倍)、有利子負債対自己資本比率は1.72倍(同1.48倍)、純負債対自己資本比率は0.93倍(同0.84倍)となっている。

 

その他の記事

1991年設立の損害保険ジャパンとPrudential Guarantee and Assuranceによる合弁企業。保険商品提供にとどまらず、サーベイヤーによる工場設備の防災レポート作成サービスなど、お客様のリスクマネジメント全般をサポートする。お客様が来訪者を受け入れづらいコロナ禍の昨今では、Web Meetingを活用したバーチャルサーベイも対応開始。日系のお客様へはジャパンデスクが窓口になり、言語や文化の違いによる認識相違が起こらないよう密に打ち合わせを実施。社内にデジタル部門を持ち、お客様の課題にITを活用したソリューションの提供も可能。

フィリピンで30年以上の実績と経験から人材をサポート!
英語に堪能なフィリピン人スタッフの派遣はNOSHPHILとPHILNOSにお任せください

メトロバンクが創立57周年記念式典開催 BGCグランドハイアットマニラにてメトロバンクの創立57周年式典が開催しました。

=お売りください!高価現金買取り致します=

MAKATI SHOW ROOMに展示中
マカティにShow Roomをオープンしました。
お気軽にお越しください。

お得な最新情報は随時SNSにて配信中。facebook、Instagramをチェック!

コストパフォーマンスフォーマンスに優れたインクジェットプリンターから、高速印刷のレーザープリンターまでご用意しています。

POEA認定の正規フィリピン人材派遣会社
日本への技能実習生、エンジニアの人材派遣はお任せください

2015年にフィリピンに会社を設立し、現在は縦型成型機5台(20t~50t)、横型成型機7台(20t~180t)を保有し、縦型では電源及び発電コイルの精密インサート成形、横型では小型~中型の機能部品及び外観部品を生産し組立までの一貫生産も対応致します。

フィリピン退職庁(Philippine Retirement Authority=以下PRA)は、外国人や外国の市民権をもつフィリピン人退職者の安全な投資先として、フィリピンをおすすめしています。

フィリピン不動産賃貸ポータルサイト  |   フィリピン求人 ジョブプライマー  |   BERENTA:Find the condo that suite you