執筆者:ポギ金子
フィリピンで3年間パーソナルトレーナーをつとめてきたラガーマン。フィリピン在住者に、ダイエットやフィットネス、マッスルトレーニングなどを指導していく中で自身が得た知見を本号から本誌にて連載。
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Get Healthy!Be Healthy!Be Beautifully!In the Philippines
当初は7月にボディビル大会へ出場するためにマニラへ行くと宣言していましたが、今回は辞退しました。5月に出場した大阪のボディビル大会へ向けた減量を振り返ると、自分の中でやり切ったと思えなかったので、7月のマニラこそはと思っていたのですが、減量の仕方そのものに問題があったので、そこを見直して余裕を持った期間を設ける必要があると感じました。なんかそれっぽく言い訳してますが、要は『自分が決めたことを遂行する覚悟が無かった』それだけなのですが。
客観的に他人のダイエットにアドバイスする時は、『しっかり食べる』、『思っている以上に休養はとる』、『心のストレスを溜めないように週1のチートミールを設ける』など、冷静な判断でができるのですが、自分のことになると焦って、大幅にカロリーを落として、毎日同じものを食べて、必要以上に有酸素もする。そうすると心と体ともにストレスが溜まります。その結果、理性では制御できない食欲が襲ってきてキレ喰いしてしまうという負のループにハマってしまいます。これが今回私に起こった現象です。
脂肪が落ちるのは週に100−200gで1ヶ月で0.5から1kg、水分や筋肉も多少落ちるのを考慮すれば1-2kg程落ちれば順調なペースで、1日いくら走っても、何も食べなくてもストレスが溜まるだけで、体から脂肪が離れていくスピードには大差はありません。
■ダイエットを成功させるための5か条
もちろんカロリー計算は必要ですが、なるべくストレスを溜めないように、何かを食べないということは極力せずに、余裕を持って定めたカロリー設定の中で日々の自分を満足させることがダイエットの成功の鍵だと身をもって感じました。具体的に大切なポイントを5つ述べます。
①炭水化物を極力減らさないこと
ダイエットにおいて動くことは大切です。体のエネルギーとなるのは糖質です。糖質を抜いてフラフラな状態では十分なトレーニングもできません。
②タンパク質は除脂肪体重×2gでいい
最近はよく高タンパクと言いますが、実際ダイエットの場合タンパク質より糖質の方が大切です。体重から体脂肪分の重さを引いた値の2倍ですので実際計算してみるとそこまで多く摂る必要はありません。
③週一のチートミールを設ける
爆食へ走らないように、理性を保てている状態で週に1度は好きなものを食べましょう。他の日の食事をコントロールできていれば週に1度たらふく食べたとしても2−3日で取り戻せます。
④有酸素は歩くだけでいい
先程も述べた通りダイエットの一番の敵はストレスです。これは心もカラダも同じで、ストレス(疲労)が溜まると、体は強い力で反発しようとします。そうならないために有酸素は歩くだけでOK。朝に20分散歩する程度で良いと思います。
⑤脂質は必ず摂る
3大栄養素と言われる一つの脂質ですが、数ある栄養素の中から3つに挙げられているのに断っていいはずがありません。脂質の欠如はホルモンバランスに作用し、ホルモンは精神に直結しているので精神状態が不安定な状態になります。体が変わる前に人格が変わってしまっては本末転倒です。
決意を決めて再チャレンジ
以上のように、上記を実行するともちろん時間はかかりますが、体が変わるのはそもそも時間がかかります。急がば回れ、3歩進んで2歩下がる精神が大事です。というのを書きながら今自分に言い聞かせています(笑)中には確固たる決意を持って、酒を断ち、毎日同じものを一貫して食べる人もいますが自分には到底できません。人生できないことを認めることも大切ですよね。 と、ここまで私の忘備録にお付き合いいただいたのですが、以上のような気付きがあり、ダイエットの方法と期間に余裕が必要と判断し、今回は大会を辞退しました。ですがマニラには行きます(笑)。 当初の目的とは変わりましたが、約1年半ぶりのマニラで、久しぶりにお世話になった方々や友達にも会えるので楽しみです。大会については主催側に辞退の連絡をすると、『じゃあ来年の3月のセブ大会へエントリー繰越しにしておくね。』と言われたので決めてはいませんが、To be continued ということで(笑)