2020年10月6日
2020年4月~6月(第2四半期)の結果は、新型コロナ感染拡大やその対策としての地域隔離措置に伴う移動・外出制限、経済活動制限の影響が色濃く反映された結果となった。概要は以下のとおり。
1.売上高
世界全地域での売上高は前年同期比(以下同様)32.2%減の2,024億米ドルと6期連続の減少となった。構成比の高いアジア(構成比55.9%)は、24.1%減の1,131億米ドルと6期連続の減少となり、特に輸送機械が大幅減少となった。しかし、中国が2.8%増と8期ぶりのプラスとなったことで、減少率は他地域よりは低かった。北米(構成比26.1%)は、輸送機械が減少し42.4%減と3期連続、欧州(構成比12.2%)は、31.0%減と8期連続の減少となった。
ASEAN10カ国は43.8%減の378億米ドルと大幅減少、特に輸送機器が61.2%減と不振であった。前年同期比減少率は第1四半期の8.2%から急悪化した。ASEAN主要国で減少率最悪はインドネシアの56.6%減、以下、フィリピン49.6%減、タイ45.1%減、マレーシア34.1%減、ベトナム29.6%減、シンガポール17.8%減と続く。
フィリピンの今第2四半期の売上高は49.6%減の22億4,262万米ドルにとどまった。第1四半期の37億7,884万米ドルからも40.6%減少した。前年同月比も第1四半期の11.7%減から悪化した。
2.設備投資額
世界全地域での設備投資額(全地域合計)は、26.7%減と3期連続の減少となった。構成比の高いアジア(構成比50.9%)は、32.3%減の29億8,863万米ドルと3期連続で減少となり、特に輸送機械が大幅減少となった。また、北米(構成比30.1%)は、15.7%減と2期連続の減少、欧州(構成比11.9%)は、27.2%減と3期連続の減少となった。
ASEAN10カ国は32.6%減の13億6,666万米ドル、フィリピンは32.9%減の1億4,974万米ドルであった。
3.従業者数
世界全地域での従業者数は、4.8%減と5期連続の減少となった。構成比の高いアジア(構成比68.3%)は、-5.5%減の283万人と5期連続の減少となり、特に輸送機械と電気機械が大幅減少となった。北米(構成比13.9%)は、4.9%減と2期連続の減少、欧州(構成比10.1%)は、1.6%減と2期連続の減少となった。
ASEAN10カ国は4.8%減の156万人、フィリピンは4.6%減の19万4,472人であった。