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「美味しかったです」の一言が原動力になっています

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このコーナーでは毎回フィリピンと深い係わりのある、
またはがんばる日本人を紹介していきます。
今回は、マニラでお菓子教室を営む、木村雅子さんにスポットを当てました。

「美味しかったです」の一言が原動力になっています
木村 雅子さん



木村さんは自宅でお菓子教室、オーダーメイドのケーキの販売をされています。木村さんのケーキ作りのポリシーはいい素材を使い、素材の良さを最大限に引き出すということ。「甘いお菓子は一瞬、人の心を幸せにしますが、ただ甘いだけでは健康を害してしまうこともありますね。」食べ物は健康に大きく影響することから、お子さまからお年寄りまで安心して食べられるお菓子作りを心掛けているそうです。


「特にここフィリピンでは良質なものは摂りにくいですからね。市販のケーキや袋菓子には添加物も少なくありません。」ケーキは栄養価の高い理想的なおやつですが、生クリーム、バターなど高カロリーなのが気になるところ。木村さんはなるべく砂糖やバターなどを減らして日本の市販のケーキよりも低カロリーのレシピも考案されているそうなので、ヘルシーであるというのも嬉しいですね。

 


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木村さんは夏ごろから日本食品店などでパンを卸し始めていますが、そのパンはメイドのジェニーちゃんが作っています。「ただのメイドだったフィリピン人の彼女が責任を持ってパンを作って食品店に卸すということはとても大変なことですが、いい勉強になるし、自立への第一歩になる」と木村さんはいいます。「たまたま生まれ育ったところが違うだけで、こんなに人の生きざまが違ってくるというのは切ないものです。私が代わってあげられるわけではないので、なにか私にできることを考えるしかないです。」


そう語る木村さんは最初の3年間でジェニーちゃんを家事はもちろん日本料理をも含めたいろんな料理ができるスーパーメイドにしようとしました。そして、その目的が果たせた今は美味しいパンを作って少しずつでもパンを買ってくださるお客様を増やすことが次の目標です。今や、ほとんどのパンやお菓子は木村さんが作るものと遜色はないそうです。最終目標はいつの日かジェニーちゃんのお店を開業することです。

 

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今ではメイドであるジェニーちゃんを右腕と呼ぶ木村さんですが、二人の関係が最初から順調だったわけではありません。特に最初の頃は衝突やストレスもありました。しかし、同じ屋根の下で暮らす人間同士。彼女を家族の一員として信じて受け入れたことがきっかけで二人の信頼関係は深まっていきました。『たった一人でも私と出会ったことで幸せに感じてくれる人がいたならばそれで幸せですから。』自分の出会った人、周りの人を大切に、幸せにする姿勢はお菓子にも表れています。

 

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木村さんはケーキ教室を開いていますが、その理由に家庭で作られた体に良くて美味しいものをお子さんに食べて欲しいという願いがあります。子供の成長には栄養あるおやつが不可欠ですし、お母さんの味は生涯忘れることができない宝物となります。レッスンの後、生徒さんたちからの『作ってみました。おいしかったです』という内容のフィードバックが一番のモチベーションになっているそうです。


ケーキ教室のスケジュールや内容はフレキシブルでリクエストがあればできる限り対応していただけます。雰囲気もアットホームで分からないことなどはどんなことでも気軽に質問ができるそうです。お一人様700ペソ(2.5~3時間程度、定員は7~12名)で、既存のグループに加わるという形で1名様からでも参加できます。まずはお問い合わせください。

 

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ケーキのオーダーでの一番の人気メニューは抹茶のロールケーキです。抹茶が香るあっさりした生クリーム、大納言小豆と軽やかなスポンジのコラボレーションが人気の秘訣です。木村さんのケーキはカロリー控えめな優しい味のケーキです。「 美味しかったです」の一言が彼女の原動力になっています。


マンナ(韓国グロッサリー、月曜日、金曜日)や山崎(リトル東京、月木14時半、土曜日10時以降)でアンパンや抹茶、イチゴ、コーヒーメロンパンを購入することができます。もっとバリエーションを増やしてお客様のニーズにこたえたいということです。数に限りがあるので、前もってのご注文をお薦めします。

ケーキ作り、教室に関しては詳しくはホームページをご覧ください。また、マニラ食材を使ったお料理レシピのブログもあります。あわせてご覧ください。

 

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