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第18回 フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー / Ernani Omar Cruz
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お馴染みのフィリピンで活躍中のアノ人に直撃!日本人以外にもフィリピンには注目のキーパーソンが多く暮らしています。そこで、国籍問わず活躍中のビジネスパーソンにもフィリピンにおける「いろは」を語ってもらうコーナーがスタート!

Stash  CEO
Ernani Omar Cruz エルナニ・オマール・クルーズさん


Ernani Omar Cruzさんは医療保険管理システムを運営する「S t a s h 」のCEOだ。国際的なIT企業や金融、航空業界など様々な業界の大企業で働いた経験を生かし「Stash」を創立。2015年、オーストラリアのスタートアップ向けアクセラレーター・プログラム「muru-D」にフィリピン人として初めて参加した。Stashは医者、病院、医療保険会社をつなぎ、フィリピンの医療システム向上をミッションとした、フィリピンの医療業界の先端を歩む企業だ。

 

編集部

 

Stashの設立の経緯を教えてください。

 

Ernani Omar Cruzさん

 

Stashは医療保険の技術的な解決と統合を目的とした医療技術企業です。現在一番重点をおいているのは病院と医療保険会社の請求管理です。設立の経緯は、2013年に遡ります。当時、「どうしたら医者と患者間の意思の疎通をもっと敏速に効果的にできるのだろうか?」と考えたことがありました。現在でも病院に行くと、ドクターは紙のカルテを使って診察内容を記載し、カルテをスタッフがファイリングしています。これは効率も悪いし不確実です。そこで、医者と患者の双方が使用できる診療管理ソフトウエアアプリを作りたいと思いました。けれど、様々な分野の医師が必要とする、全く違う機能を用意しなければならないので、実際には大変困難な事業でした。2015年にテルストラ(Telstra)が支援するmuru-Dの6か月間のアクセラレーター・プログラムに参加しました。そこで医療団体に対してより戦略的なアプローチをすることができました。医師とクライアント間のB2C病院とHMOやPhilHealthなどの医療保険会社間のB2Bも行うことができました。

 

 

編集部

 

この業界に入ったきっかけを教えてください。

 

Ernani Omar Cruzさん

 

ある会社の技術責任者として働いていた2013年頃に最初にお話ししたことを考えたのがきっかけです。ちょうどその頃、子供を持ち病院に通うことが多くなったのですが、その度にいろいろと手続に時間がかかるのが馬鹿馬鹿しくなったんです。独身の時には様々なスポーツをしていたのですが、ケガをして病院に行ったときに3時間も待たされた挙句、医師の診断といえば、「鎮痛剤を買って飲むように」のひとこと。これで診察料として800ペソもとられたことがありました。こんな診療形態だったら、病院に行くお金がない人の中には、病気やケガをしたら死ぬのをただひたすら待つしかないという人もいるのではないかと思いました。IT業界にいたせいか、待つのには慣れていません。もっと早くできる方法は必ずあるはずです。医療業界、特に医療システムに改善ポイントがあります。Stashはそんな考えを基本とし、多くの人々にインパクトを与えたいと考えています。そして技術を効率化することで多くの人々の生活を改善したいと思っています。

 

 

編集部

 

チームは何人ですか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

今は15人です。当初は私一人でやってました。今のチームメンバーのほとんどが約3年在籍していますので、創立から一緒だといっても過言ではありません。みんなお互いを良くわかっていますし、大きなミッションを抱えていることも自覚して、常にミッションを忘れずに、なぜ、何の目的でこれを始めたのかを第一に考えています。医療保険自体が複雑なものなので、チーム内でのいざこざはなるべく避けます。そうしないと、自分たちがやろうとしていることさえも見失ってしまうからです。誠実、行動、敬意などの基本的な価値観を忘れないようにしています。

 

 

編集部

 

どんな人材を採用していますか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

技術が中心の企業なのでソフトウエア開発やエンジニア経験のある人を採用しています。

 

 

編集部

 

医療業界での経験がある人はチームにいますか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

はい。顧問部門で医療経験のある者がいます。Stashには主にシンガポールを拠点としている顧問が8人います。その一人がDr. TedHerbosaで彼は保健省の次官でした。またNoemi Azura氏はInsular Health Care Inc.,のCEOです。私たちは医師ではありませんが周りにはたくさんの医師がいます。テクノロジーに重点を置くStashは医療に縛られることなく、医療業界の内部にいたら気が付かない問題に気づけるのではないかと自負しています。

 

 

編集部

 

フィリピンの医療保険業界はどう見ていますか?
海外在住組みの医療データはありますか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

良くなっていると思います。最近のUHC(国民皆保険)法提案や政府が推し進めている医療システムの電子化については大変好ましく思っています。欲を言えば、もっと早く進めてほしいですね。

 

 

編集部

 

管理者としての仕事のスタイルはどのような感じですか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

チームのメンバーそれぞれに自身の仕事に責任を持って欲しいと考えていますので、ほとんどの場面で便宜的です。詳細を指示することは効率が悪いので好きではありません。それぞれが持っている能力を発揮すればベストな働き方ができると信じています。まずは全体のビジョンを伝えて、それを達成するための方法は各自で決めてもらいます。

 

 

編集部

 

ビジネスマンやこれから起業する人にお奨めの本はありますか?

 

Ernani Omar Cruzさん

 

ピーター・ティール著「ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか」(スタンフォード大学講義録)です。スタートアップに必要なものは何かを示している本だと思います。創造性を阻むものはたくさんあります。それゆえに起業者はビジネスを生み出そうとする必要な何かにフォーカスすることはがなにより大切です。もし情報が少なすぎてフォーカスしていることが散在していたら、何も生み出すことはできないのではないでしょうか。

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー

家庭医療のプラットフォームを展開するAIDEを創業したPaolo Bugayong氏。自身の経験からフィリピンの医療システムに課題を感じ、スマートフォンを通じて自宅で医療サービスを受けられるシステムを開発した。「成功に近道はない」を信条に、目の前の患者と仕事に全力で向き合い、サービスの拡大を目指す。
現在経営するAdMov Marketing Solutionsを含めて、これまでに3社のスタートアップを起業したCapiral氏。企業に勤めた経験や経営者としての視点をもとに、新たなテクノロジーを使った広告を考案。広告業界を大きく変えるチャレンジを続ける。
フィンテック分野で急成長を遂げているFirst Circle(ファーストサークル)の副社長を務めるMoritz Gastl氏。独自に開発した信用評価プロセスを基に、スタートアップやスケールの小さい企業の事業成長を資金面からサポートする。

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フィリピン・ビジネスパーソンインタビュー
Ryan K. Cruz氏はRamen Yushoken(優勝軒)、Mendokoro Ramenba(麺処ラーメンバー)、Kazunor(i 和徳)というメトロマニラで名高い3つの日本食レストランの経営者だ。

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