Childcare Center WHiZ 幼児教育連載コラム
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フィリピンの日系幼児教育施設から Vol. 8
基本的な様々な能力がはぐくまれる大切な幼少時代、フィリピンで暮らす子供たちの未来のために何が大切で、何を今すべきなのか︕︕ 会社員から保育士に転職、BGCでウィズこども園を運営されている小野さんが連載でお伝えします。
ウィズこども園・事業統括責任者・保育士 小野誠さん
日本の幼児教育変革の年
今年度も早いもので、年度の最後の行事になる卒園式が間近に迫っています。弊園は、2月から再び開園しておりますが、このまま卒園式が無事に行われるよう毎日祈るばかりです。
2022年度は、日本の幼稚園・保育園にとって、注目すべき年になりそうです。なぜなら、文部科学省が発表した5歳児向けの「共通教育プログラム」のモデル事業がスタートするからです。「共通教育プログラム」とは、入学前の5歳児を対象に、これまで幼稚園・保育園・こども園で抽象的だった教育の内容を具体的に示し、小学校入学時の学習態度や学力の差をなくそうとするものです。
小学校では、国語・算数・生活などの教科を学習指導要領に沿って、到達目標を見据えた指導をします。一方、幼稚園・保育園・こども園では「遊び」を通して健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域を育むといった方向付けを重視しており、具体的な到達目標はありません。各幼稚園・保育園・こども園にて、具体的にどのように5領域を育むのか、何ができれば達成できたといえるのか、といった学習過程や目標は異なります。それゆえ、就学前の園児の学習態度や学力に大きなばらつきが生じ、「小一プロブレム」※の原因の一つになると言われています。共
通教育プログラムでは、5歳児を対象に生活や学習の基盤となる「ことばの力」、「情報を活用する力」、「探求心」に関する能力を育むための具体的な指導が明示されます。文部科学省は、このプログラムを2023年度から全国の幼稚園・保育園・こども園に普及させることを計画しています。
具体的なプログラムの内容は、今後発表されることになりますが、確かなことは小学校の先取り学習ではないということです。自分の意見や考えを述べるための言葉の表現力・語彙力の育むことや、自然・科学・技術の分野の学習に関心を持ち、学ぶことの楽しさを体験するようなプログラムになるのではと期待されています。
5歳児向けの「共通教育プログラム」の進展については、このコラムで継続してご紹介いたします。
※「小1プロブレム」小学校に入学したばかりの1年生の児童が、学校生活に適応できず、授業中に教室内を歩き回ったり、先生の指示通りに行動できないなどの問題行動が続くこと。自分をコントロールする力が身についていないことなどが原因と言われている。
もし、そのようなプログラムになるのであれば、弊園が開園当初から実践しているプログラムの内容と重なります。言葉の表現力・語彙力を養うことで、自分の考えや気持ちを相手に伝えることができます。それは、自分への自信につながり、相手との信頼関係を構築することになります。また、自然・科学・技術への興味を養う体験を重ねることで、探求心が培われ、集中力が育まれます。幼児期にこれらの経験をすることで、こどもは小学校へスムーズな移行ができると考えています。
<2022年度入園申込受付中!>
元気に開園中!
2022年度募集園児の対象は下記の通りです。
2歳児(2018.4.2生~2019.4.1生) 3歳児(2017.4.2生~2018.4.1生)
4歳児(2016.4.2生~2017.4.1生) 5歳児 (2015.4.2生~2016.4.1生)
※年度の途中入園も可能です。
<幼児向け日本語教室/学習教室もオンラインにて好評開講中>
週2回(1回30分)開催しており、ご家庭でも楽しく体を動かして学習できます。
お問い合わせは[email protected]までご連絡を!施設の詳細はこちらから。
<基本情報>
住所:Unit 209, 1st Floor Park West Veritown, 7th Ave. Corner 36th St. BGC, FORT BONIFACIO, TAGUIG CITY. Philippines 1630
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