2023年10月24日
9月の最高記録、9カ月間27%増の31.5万台、年間目標42.3万
フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は10月22日、2023年9月及び年初9カ月の新車販売動向を報告した。
それによると、2023年9月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下、工業会加盟企業分と記す)は3万8,628台となり、9月としては最も多い販売台数を記録した。伸び率では前年同月比(以下同様)9.5%増にとどまり、2022年2月のマイナス7.3%以来、19カ月間ぶりの低い伸びであった。これは、比較対象となる2022年9月が前年同月比64.2%増であったことによる。前月(8月)の3万6,714台からは5.2%の増加だった。
乗用車の販売台数は前年同月比19.8%増の9,558台(シェア24.7%)と二桁増になったが、前月(1万0,094台)からは5.3%減少した。一方、商用車の販売台数は6.5%増の2万9,070台となり、9月の全販売台数の75.3%を占めた。商用車の車種別では、小型商用車(LCV)は4.6%増の2万3,098台、アジア仕様多目的車(AUV)が14.9%増の4,955台だった。小型トラック(カテゴリー3)は21.7%増の611台、中型トラック・バス(カテゴリー4)は2.4%減の325台、大型トラック・バス(カテゴリー5)は5.8%減の81台だった。
また、2023年年初9カ月累計の新車販売台数(工業会加盟企業分)は前年同期比(以下同様)26.9%増の31万4,843台となった。乗用車の累計販売台数は33.2%増の8万0,009台(シェア25.4%)。商用車の累計販売台数は24.8%増の23万4,834台で販売全体の74.6%を占めた。
メーカー別では、トヨタモーター フィリピンズ(TMPC)の販売台数は14万4,232台となり、市場シェアは45.81%。次いで、三菱モーターズ フィリピンズの5万8,065台(シェア18.44%)、フォード モーター フィリピンズの2万3,091台(同7.33%)、日産フィリピンズの2万0,037台(同6.36%)、スズキ フィリピンズの1万3,490台(同4.28%)。
上記の販売台数や前年同期比などは、工業会加盟企業ベースの数値である。CAMPは、CAMPI・TMA加盟企業の2023年の目標販売台数をこれまでの39万5,000台から42万3,000台(輸入車販売も含む)に上方修正した。前年の販売台数35万2,596台を20%上回ることになる。