中華料理 フィリピンのレストラン情報
高級感溢れる接待や記念日向けのレストランから、日常使いに最適なコスパ抜群の中華、さらには家族や友人と訪れたい隠れた名店まで、多彩な選択肢を集めました。 中国には、四川料理、湖南料理、広東料理、福建料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、山東料理の8大中華料理があります。他にもそれぞれの地方によって食材や調理法の異なる様々な料理があります。 フィリピンには福建料理が最初に中国から伝わったと言われていますが、現在は広東料理を提供するお店が多いようです。パンシットやタホなどフィリピンを代表する食べ物の多くは中国由来であるとされています。
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【8大中華料理とは?】
■四川料理
麻辣(マーラー)の味付けが特徴的で、香辛料として三椒(唐辛子、胡椒、山椒)が用いられる。辛いことで最も有名な料理。
代表的な料理:麻婆豆腐、担担麺、回鍋肉、棒棒鶏(蒸し鶏にタレをかけたもの)など
■湖南料理
酸味の効いた辛さが特 徴 的で、材料の幅が広く、味と色が濃く、辛く酸味の効いた芳醇な香りの料理が多い。
代表的な料理:毛氏紅焼肉(豚肉の醤油煮)、柠檬酸菜鱼(魚のレモン煮)、臭豆腐など
■広東料理
爽快な風味に上品なスタイルを特徴としており、広東料理で使用される調味料や香辛料は、個性が存分に引き出される。
代表的な料理:点心、伹焼、フカヒレのスープ、海鮮チャーハンなど
■福建料理
山海両方の幸を用いて、素材本来の風味を生かしたあっさり淡白な味付けで、辛さも穏やか。
代表的な料理:福建炒飯、仏跳墻(アワビ、ナマコ、干し貝柱の煮込み)、肉燕(肉のデンプン練り)など
■江蘇料理
味付けがシンプルで魚介類を使った料理が多く、味と見た目の美しさにこ
だわる。上海料理のもととなった料理。
代表的な料理:清蒸太湖白魚(ハクレンを蒸したもの)、覇王別姫(スッポンと仔鶏のごった煮)など
■浙江料理
香辛料を必要以上使わず、素材の味を引き出す。盛り付けは鮮やか、味付けはさっぱりした塩味が多い。
代表的な料理:東坡肉(豚の角煮)、豆鼓鮮魚(鮮魚の冷製豆鼓(とうち)風味)など
■安徽料理
山で採れる山野草や淡水産の食材を使う。元々蒸す、煮込むという調理法が多かったが、時代に合わせて炒め物、揚げ物も次第に増えた。
代表的な料理:火腿燉甲魚(ハムとスッポンの煮込みなど)
■山東料理
地域によって魚介、淡水魚料理や豚肉などを使った料理が多い。全体的に塩辛くやわらかな歯応えが特長。見た目は彩り豊か。
代表的な料理:葱烧海参(青ネギとナマコの煮込み)、九轉大腸(豚ホルモンの醤油炒め
【中華系フィリピン人の春節】
■縁起物の甘いお餅「Tikoy」
餅菓子「ティコイ」は、中華系フィリピン人が旧正月に食べる甘いお餅で、贈り物としても使われる。一口サイズに切って溶き卵をつけてフライパンで焼くのが一般的な食べ方。これにアイスを添えて、刻みアーモ
ンドやチョコシロップをかけて食べるアレンジレシピもおすすめ。MITSUKOSHI FRESHでも販売予定。
■長寿を祝う麺料理
中国では、長寿を願う象徴として、旧正月や誕生日などの特別な日に「長寿麺」として知られる麺料理を食べる習慣がある。フィリピンでは「Longevity Noodles」と呼ばれており、パンシット(フィリピン風焼きそば)に似ている。麺はなるべく長く、切られていない状態で提供されるのが一般的。
■獅子舞と紅包
旧正月期間中、ビノンド地区の中華街では、街の至る所で獅子舞が行われ、毎年多くの人々がこの伝統的なパフォーマンスを見物に訪れる。ま
た、ショッピングモールやオフィスでも獅子舞が披露される。太鼓のリズムに合わせて、複数の獅子が踊り、店舗の入口や机の上に吊るされた紅包(ホンバオ/ angpao)と呼ばれる赤い封筒を口に入れて食べるしぐさをします。この封筒には通常お金が入っており、金額に厳密な決まりはないが、「8」が含まれる金額は縁起が良く、逆に「4」を避けるのが一般的。
【フィリピンにおける中華料理の普及の背景】
フィリピンにおける中華料理の歴史は非常に古く、数世紀にわたってさまざまな形で普及してきました。中華料理の影響はフィリピンの食文化に大きな一部を占めており、多くのフィリピン料理に中華の要素が取り入れられています。
中華料理の普及の背景としては、以下のような要素があります。
■交易と中国人移民
フィリピンは古くから東南アジアと中国の間の交易路の一部であり、中国人商人や移民が多く訪れました。彼らは自身の食文化や料理の技術をもたらし、地元の食材や調味料と組み合わせて中華料理を発展させました。
■スペイン植民地時代
16世紀から19世紀にかけてのスペインの植民地支配下では、フィリピンは中国との交易の要地として重要視されました。この時期に中国からの移民が増え、中華料理がより広まったと考えられています。
■家庭や商店の経営
多くの中国系フィリピン人がレストランや飲食店を経営し、中華料理を提供しました。これにより、中華料理はフィリピン社会に浸透し、人々の食卓に定着しました。
■文化交流
フィリピンと中国は地理的に近く、文化的な交流も盛んでした。春節(中国の新年)や月遅れ(中秋節)などの中国の祝祭日は、フィリピンでも祝われることが一般的です。これに伴い、中華料理も特別な機会や祝いの食事として愛されています。
フィリピンにおける中華料理は、その時代や地域によってさまざまな形態をとり、フィリピンの独自の要素と融合しながら発展してきました。例えば、パンシット(炒め麺)やシオパオ(肉まん)、ルンピア(春巻き)などは、フィリピンの定番料理として親しまれています。
現代のフィリピンでは、中華料理は一般的な食事や特別なイベントで人気があります。多くの都市や町には中華街があり、中華レストランや屋台で気軽に中華料理を楽しむことができます。
【フィリピンの中華街】
世界最古の中華街と言われるビノンド地区は、15世紀頃にスペイン人がカトリックに改宗した中国人移民に与えた地区で、スペイン人の街であるイントラムロスの対岸に位置しています。現在は主に中華系フィリピン人の住む地区になっており、老舗の中華料理店、宝石店、漢方薬、風水店、中華食材店など、中華街ならではのお店が点在しています。観光スポットとして、外国人にも人気のエリアです。
この中華街では、本格的な中華料理を楽しむことができます。多くのレストランや食堂があり、広東料理、上海料理、福建料理など、様々な地域の中華料理が提供されています。また、中華街で人気のある中華系食材店では、中華のお菓子やスナック、調味料などを購入することもできます。
さらに、中華街では、伝統的な祭りや行事も行われます。例えば、旧正月や中秋節などの中国の祝日には、街が賑わい、パレードや龍の舞、獅子舞などのパフォーマンスが行われます。
最近のトレンドとしては、より多様な中華料理の提供が注目されています。フィリピンの一部のレストランでは、伝統的な中華料理に加えて、中国各地の地方料理やモダンなフュージョン料理など、幅広いバリエーションを楽しむことができます。